「大切な人が亡くなってしまった、遺品整理したいけどどのように進めればいいのか分からない」「もしも大切な人が亡くなった時のために、遺品整理について知っておきたい」
このような方に向けて、本記事では遺品整理の進め方を6ステップで紹介していきます。
大切な方が亡くなってしまったことは、遺族にとって大きな心の負担になります。そのため、葬儀後に遺品整理が思うように進まないといったケースも少なくありません。
もしもの時に備えるためにもこの記事を参考に遺品整理について知っておくことが重要です。
遺品整理とは?
遺品整理とは、故人が残した遺品を整理して、遺族の中で配分や処分することです。遺品整理について、決められた期日やルールがあるわけではありません。
しかし遺品整理は人生の中で何度も体験することは少ないため、どのように進めていけばいいのか分からないという方は非常に多いです。
何も考えず目の前の遺品を整理してしまうと、処分するべきでないものを処分してしまったりして、後々遺族とトラブルになってしまうケースもあります。
そのようなトラブルを避けるためにもここでは、遺品整理の進め方を6ステップで紹介します。
遺品整理の進め方
遺品整理は、下記の流れで実施します。
- 遺品整理の計画作成
- 関係者との連絡と協議
- 遺品の分類と選別
- 価値ある遺品の鑑定と販売
- 不要な遺品の処分
- 遺品の整理と保管
遺品整理の計画作成
遺品整理をする際、まずは計画を作成しましょう。遺言を残している場合、財産であれば遺言書に記載されている場合が多いです。
ですが、アクセサリー・宝石・時計などの品物の場合、すべてが遺言書に記載されているとは限りません。
そのため親族同士でどのように分配するか確認しておく必要があります。そのような話し合いをするためにも、遺品整理の計画作成は必要と言えるでしょう。
また、故人が口約束で誰かに渡すと伝えている場合もあります。
関係者との連絡と協議
遺品整理の計画作成をしたら、まずは関係者(遺族や故人の知り合いなど)に連絡し、協議する必要があります。
上記でも紹介しましたが、アクセサリー・宝石・時計の品物は遺言に記載されていない場合が多いです。これらを分配する場合は遺族同士で誰がもらうのか、しっかりと話し合う必要があります。
故人が口約束で誰に渡すか伝えている場合もありますので、遺族全員と話し合う必要があるでしょう。
遺品の分類と選別
遺品の分類や選別についても知っておく必要があります。遺品整理をする際、まず最初の段階として、いるものといらないものに分類しましょう。
具体的には以下の5つに分類することができます。
- 貴重品
- 形見として残すもの
- 相続するもの
- 売却するもの
- 譲渡するもの
1の貴重品とは、通帳やキャッシュカード・現金・印鑑・貴金属・身分証明書・土地の権利書・契約書類などが挙げられます。
貴重品は故人の財産になるため、相続等の手続きが必要になります。
価値ある遺品の鑑定と販売
遺品整理をする際、場合によっては価値のある遺品の鑑定と売却をする必要があります。例えば、着物・アクセサリー・時計・宝石などは、形見として保存しておきたい場合もあるでしょう。
遺族で誰も形見として残したいという方がいない場合は、遺品の鑑定と売却をする必要があります。
リサイクルショップや中古品買い取り業者などでは、鑑定と販売をしてくれるところもありますので、ぜひ依頼してみてください。故人の思いを引き継ぐためにも、適正な価格で査定してもらうことが大切です。
遺品整理士・古物商許可などの資格を持っているスタッフがいる業者に依頼すれば適正な価格で査定してもらえます。遺品整理に不安がある方や遺品整理を急いでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
不要な遺品の処分
不要な遺品の処分をするのも、遺品整理においては大切です。先述の「遺品の分類と選別」で紹介した通り遺品整理をする際、最初の段階として、いるものといらないものに分類します。
その際、いらないものに分類されたものは処分するようにしましょう。処分する際は、住んでいる自治体のルールに従って捨てることが大切です。
また処分する際の注意点として、故人が住んでいる地域は、自分の住んでいる地域と処分方法が違う場合もあるので、処分のルールをしっかりと確認するようにしましょう。
例えば、電球は一般的に「燃えないゴミ」に分類される場合が多いです。
しかし一部の地域では、「燃えるゴミ」として回収される場合もありますので、処分の際は必ずチェックするようにしてください。また「処分するものが想像以上に多い」という方も多いでしょう。
そのような場合は、業者に依頼するのも1つの方法です。
業者に依頼すると、自分で処分する手間が省けるだけでなく、ごみの処分方法も迷わなくて済みます。ほかにも一気に処分できるため、自分で処分するよりも手間が省けます。
遺品の保管
最終的に遺品の保管をどのようにするか予め確認しておく必要があります。
例えば、遺品として残したいものがたくさんある場合は、どこに保管しておくか管理する必要があります。いざ取り出したいとなった場合に、行方がわからないという事態に陥る可能性があるためです。
また、遺族同士で遺品を分ける場合は、それまでの期間どこに保管しておくかしっかりと話し合うようにしましょう。
遺品整理の際の注意点
遺品整理をする際は、主に下記のことに気を付けましょう。
- 売却予定の貴重品や重要な書類などは個別で管理する
- 価値のある遺品は法律の専門家に相談する
- 遺品整理する際は、近隣へ配慮する
価値のある遺品(着物・アクセサリー・時計など)は、法律の専門家に相談することが大切です。勝手に売却してしまうと、後々相続トラブルに発展してしまう場合もあります。
ほかにも、遺品整理する際は、近隣へ配慮するようにしましょう。
特に土日祝は仕事が休みの人が多いため、騒音や家の出入り等で近隣の方に迷惑がかかってしまう場合もあります。対策として、予め近隣の方に遺品整理をするということを伝えておくとスムーズに行えるでしょう。
まとめ
遺品整理は人生で何度も経験するという方は少なく、具体的にどのように進めればいいのか分からない、という方が多いです。
大切な故人が亡くなってしまうと、大きな心の負担になり遺品整理が上手く進まない、といったことも考えられるでしょう。
そのような時の備えとして、上記で紹介した6ステップを頭に入れておくと、遺品整理がスムーズに進みます。
また自分では遺品整理が難しいという場合は、遺品整理業者を利用するのも1つの方法です。無料で見積もりできるところもありますので、ぜひ検討してみてください。